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世良公則
動物愛護法改正に伴い、各種数値規制に関しては、環境省 省令により制定される。
その検討会が開催されているのだが、有識者から成る委員の方々の意見が法改正に逆行するという不可思議な状況にある。それは、ペット産業界の代弁ともとれる内容だ。
立憲民主党 塩村あやか議員が本件に関して詳しく述べられている。
また、朝日新聞 太田匡彦記者の新しい著書が朝日新聞出版より発売された。
ペットの置かれた現状、ペット産業界の闇などが鋭くえぐられ、また問題と思われる企業名、人物が実名で記されている。
※電子書籍としても購入可能
※太田記者は、以前より書籍による収入は全て動物愛護団体へ寄付されている。
長きに及ぶ膨大な取材とそこから問題を徹底的に追及されてこられた太田記者の情熱が伝わってくる。
今回夏に成立した動物愛護法改正が、決してゴールではない。
現在の最大の課題は、環境省 省令で決まる数値規制である。数値規制をせずに悪徳繁殖業者や虐待行為等を取り締まる事はできない。
数値が決められていないが為に、悪徳繁殖業者は犬猫を身動きのとれない狭いケージの中で飼い、犬猫は、肉球が金網に食い込み血だらけ。排泄物に塗れ、何度も繰り返し交尾させられるという極めて残酷な一生を強いている。
その悲惨な状況下で出産させられた親の子供の多くがセリにかけられ、段ボールに箱詰めされる。
その仔犬仔猫は、手入れされ、幸せそうな姿で、街のペットショップに並ぶ。
悲惨な出生は伏せられ、我々が想像もしていなかった流通で売られていくのである。
検討会に関して驚く事がある。
参加した委員が決めた数値を環境省が、参考にして環境省内で話し合い決定するのではないという事実。
なんと、この委員達が決めた数値を環境省が受け取るだけで決定となるのである。
しかもこの開かれている検討会には、何故か議事録が存在しない。
検討会は、12 月も予定されているようだが、動物愛護法改正を8週齢規制に留める事なく、犬猫を守る為に最も重要な「数値規制」が、頓挫しないよう注視していかなければならない。
※ 検討会は、傍聴はできるという。
ご興味のある方は環境省ホームページまたは環境省にお問い合わせ頂きたい。
環境省ホームページ
検討会参加委員の名簿掲載
環境省
動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会
（第４回）の開催について 過去情報
https://www.env.go.jp/press/107090.html
塩村あやか議員記事 下記URL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191118-00000011-mai-pol
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20190827/pol/00m/010/004000c
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